2020_02_04(火) 10:12

意外と知らない!?放射線治療①【がん患者と娘、家族の歩み】

記事投稿: ラッキークローバー

2020_02_04(火) 10:12

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記事投稿: ラッキークローバー

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2019年11月、父がすい臓がんのため、70歳で亡くなりました。

告知を受けてから1年と少しの闘病生活でしたが、父はもちろん、そばで支える家族にとっても苦しく、また様々な思いを経験した1年でした。

その中で、たくさんの治療法やその副作用、また費用や入院期間など、これまでドラマの中でしか知らなかったことや、勘違いしていたことが多くあったことに気が付きました。

それらを、テーマに沿って、実体験を基に、分かりやすく皆さんにお伝え出来ればいいなあと思い、書くことを決めました。

ただ、これはあくまでも父の場合です。

がんの種類や進行度合い、年齢など、個人差によるものも大きいですし、医療機関によっては取り扱っていないものもありますことをご理解ください。

★目次★

放射線治療の持つ怖いイメージ?

これまで抗がん剤治療について、父のケースを紹介しながら書いてきましたが、今回からは、がん治療の「三大療法」と呼ばれているうちのひとつ、「放射線治療」について、書いていきたいと思います。

「放射線治療」という言葉も、「抗がん剤」と同じくらいの知名度があるように思います。

がんになった人の話や、新聞、ニュースなどで、聞いたり見たりしたことがありますよね。

けれど、「抗がん剤治療」よりも「放射線治療」の方が、あまりイメージが湧かないという人が多いのではないでしょうか?

私は、「放射線」という言葉だけで、「あまり身体によくないもの」というイメージを持っていました。

妊娠中にレントゲン検査を受けると、赤ちゃんに悪影響を及ぼすと思っていたし(※実際には、一般のレントゲン検査では赤ちゃんへの影響はないと考えられています!)、なんとなく怖いものだという印象がありました。

しかし、がん患者にとって「放射線治療」は、効果の期待できる治療として、大きな希望であることを知ってからは、「放射線治療」に対する見方ががらっと変わりました。

もちろん、簡単に取り扱うものでないことは事実ですが、上記のように、誤解や勘違いをしていたこともたくさんあるのだと気付いてからは、正しい知識、情報を持っていることが大切だと考えるようになりました。

放射線治療ってどんなもの?

ここでまず、「放射線治療」について、簡単に説明しておきたいと思います。

「放射線治療」とは、エックス線、電子線、ガンマ線などの放射線を用いて、がんを安全かつ効果的に治療する方法です。

患部に放射線をあてることにより、がん細胞内の遺伝子(DNA)にダメージを与え、がん細胞を壊します。

放射線によって、正常な細胞も同様にダメージを受けますが、がん細胞とは異なり、自分自身で修復することができるのがすごいところ!

ただ、放射線治療は予定された一定期間継続して行わないと効果がないので、途中でやめないことが重要なポイントです。

また、放射線治療は、抗がん剤治療と併用して行われることもあり、実際に父も併用して行っていました。

近年、治療装置の性能向上により、放射線治療の精度が急速に進歩しているそうです。

正常な細胞にはできるだけ放射線をあてず、がんのみに集中的に照射することが可能になったことで、治療効率も向上し、副作用の少ない治療が実現可能となっています。

副作用と効果について

ここで、気になる副作用と効果について、説明しておきたいと思います。

放射線治療の効果としてですが、がん細胞の根絶を目指すものと、痛みなどの症状を和らげるものと、大きく分けて2つあります。

また、副作用も、放射線治療中または終了直後のもの(急性期)と、終了してから半年~数年たった後からのもの(晩期)と、2つの時期に分かれます。

副作用は、全身的なものと、治癒される部位に起こる局所的なものとがあり、抗がん剤治療の副作用とは大きく違うところです。

具体的な症状としては、急性期の全身的なものでいうと、疲労感やだるさ、食欲不振、貧血、感染や出血がしやすくなる、などがあります。

局所的なものでは、放射線をあてた部位の皮膚の変化が大きく、また、放射線をあてた部位によって様々な症状が現れます。

頭部であれば脱毛、口腔では口の渇きや味覚異常、胸部では咳や息切れ、腹部では下痢、というような感じです。

晩期の副作用は、放射線量や照射する部位の大きさなどで、発生頻度を推定できるので、重篤な晩期の副作用はごく少数の人にしか現れないと言われています。

もちろん、抗がん剤治療の副作用について書いたときと同じく、放射線治療の副作用も個人差が大きいので、一概には言えません。

ですが、抗がん剤治療に比べると、放射線治療の方が副作用は一般的には軽いと言われています。



父の放射線治療スタート!

抗がん剤治療の効果が見られなかった父は、放射線治療を受けることになりました。

がんが発覚した当初から、放射線治療と抗がん剤治療が併用できることを聞いていたので、すぐにでもそうしてもらいたかったのですが、肺に転移の疑いがあり「健診にも落とし穴!?見逃さないで身体のサイン」参照)、放射線治療を受けることができなかったのです。

まず、抗がん剤治療だけを受けてみて、もし肺の影に変化があれば、がんが転移したものである可能性が高い。

しかし、何も変化がないのであれば、がんが転移したものではない可能性が高い。

父は、抗がん剤治療の効果はほぼ見られず、肺の影にも変化がなかったため、「肺の影はがんではない。(転移はない)」と判断され、次は放射線治療と抗がん剤治療の併用でいくことになったのでした。

放射線治療についての冊子と、併用する抗がん剤の手引き。

いただいた説明書や冊子などは、すべて母がきちんと保管してくれています。

放射線治療も、入院と通院のどちらも可能ですが、父は入院して治療を受けました。

また、父の場合は、はっきりと

「放射線治療をしても、がんを治すことはできません。」

と最初に言われました。

痛みの緩和が目的であることを告げられ、納得して受けましたが、心のどこかでは、

「抗がん剤と併用しているし、これでもしかしたらがんが小さくなったりするかもしれない!」

という期待を持っていたことも事実です。

こうして父は、4月9日、放射線治療のために入院しました。

ここから約1ヶ月半かけて放射線治療を受けるのですが、その様子は次回、詳しくご紹介したいと思います。

【放射線治療に入るまでに行った「抗がん剤治療」についてはこちら】

① 抗がん剤治療までの経緯とCVポート埋め込み手術

② 痛みとの付き合い方

③ 抗がん剤治療と副作用

④ 通院による抗がん剤治療のサイクル

⑤ 通院治療の様子と自宅での過ごし方

オハナスタイル公式ライター : ラッキークローバー

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