2020_01_28(火) 06:43

抗がん剤治療ってどんなもの!?⑤【がん患者と娘、家族の歩み】

記事投稿: ラッキークローバー

2020_01_28(火) 06:43

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記事投稿: ラッキークローバー

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2019年11月、父がすい臓がんのため、70歳で亡くなりました。

告知を受けてから1年と少しの闘病生活でしたが、父はもちろん、そばで支える家族にとっても苦しく、また様々な思いを経験した1年でした。

その中で、たくさんの治療法やその副作用、また費用や入院期間など、これまでドラマの中でしか知らなかったことや、勘違いしていたことが多くあったことに気が付きました。

それらを、テーマに沿って、実体験を基に、分かりやすく皆さんにお伝え出来ればいいなあと思い、書くことを決めました。

ただ、これはあくまでも父の場合です。

がんの種類や進行度合い、年齢など、個人差によるものも大きいですし、医療機関によっては取り扱っていないものもありますことをご理解ください。

★目次★

まるで歯医者さん!?

前回から、通院での抗がん剤治療について書いてきましたが、実際にどんな感じで受けているのか気になりますよね。

私の勝手な想像では、「仕切られた処置室のような部屋のベッドに寝かされて、付き添いの人も気軽に入れない、厳重な雰囲気の中で治療を受けている」という感じでした。

ドラマや映画で見たことのある、抗がん剤を打っているシーンって、だいたいそういう雰囲気ですよね!

ところが!

実際に父に付き添って、驚きました!

まさしくそこは、歯医者さん!!(笑)

1人1台、テレビ付きのリクライニングチェアーに座って、治療を受けているんです!

イメージとあまりに違っていて、初めて付き添ったときは本当にびっくりしました~!

広い部屋にたくさんのチェアーが並んでいて、お隣さんとの間にはカーテンが引けるようになっています。

付き添いの人がそばで座れるように、パイプ椅子も置いてくれています。

ひざかけまで置いてあって、自由に使うことができました。

正面はカーテンを開けた状態で、常に看護師さんが忙しなく動いているのが見えます。

処置の時だけでなく、間でも何度も様子を見に来てくれるので、安心です。

ただ、決して広いとは言えないスペースで、お喋りするのも憚られるので、長時間そばに付き添っているのはなかなか難しかったです。

私や母は、この時間を利用して、薬を受け取りに行ったり、交代でお昼を食べたりしていました。

ここにいる人たちは、全員が何かしらの「がん」で、抗がん剤治療を受けているんだと思うと、私は毎回、複雑な気持ちになっていました。

一緒に頑張る同志を見るような心強い気持ちと、こんなにもたくさんの人があの苦しみを経験しているんだという悲しさで、いつも何とも言葉にできない気持ちになっていたことをよく覚えています。

通院治療の1日の流れ

では次に、通院での治療の1日の流れを簡単に書いてみます。

まず、診察の前に採血をします。

その日によって、検査項目が多かったり少なかったりするので、採る本数が毎回違います。

少ない日は3本、多い日は5本も採っていました。

その後、診察室の前の待合室で、予約時刻まで待ちます。

ですが、予約時刻に名前を呼ばれることは、まずありません。

父がお世話になった大学病院は、毎日本当にたくさんの患者さんで溢れていました。

廊下に何台も設置されているモニターに、診察室の番号、先生の名前、そして診察中の人の受付番号が出るので、それをいつも気にしながら、長いときは2時間くらい待っていました。

しかし、ようやく受付番号を呼ばれて診察室へ入っても、

「白血球の数値が低いので、今日は抗がん剤を打てません。」

と言われることもあり、

「これだけ待ったのに・・・!」

と、肩をがっくり落とすこともしょっちゅうでした。

ですので、待合室で待つ時間は、「今日は無事、抗がん剤を打てますように。」と祈る時間でもあったのです。

血液検査の結果に問題がなければ、抗がん剤を打つ階へ移動します。

先述したように、歯医者さんのような感じの場所「外来化学療法室」へようやく移動となるのです!

父は、3種類の抗がん剤に加え、吐き気を抑える点滴も打っていたので、計4本の点滴を打っていました。

時間にして、約5時間!!

この間ずっと、歯医者さんチェアーに座ったまま過ごすのは、相当きつかったと思います。

日によっては、その前にも長時間、診察を待っていたりするわけで・・・。

ただでさえ体調が悪くて治療を受けているのに、しかも父は腰が悪く、同じ体勢で長時間座ったり、横になったりすることがきないので、何倍も長く感じただろうと思います。

父は5時間という長い時間かかっていましたが、2時間くらいで帰っていく人もいました。

多くの人はテレビをつけてイヤホンで聞いていましたが、父は嫌がったので、できるだけ話し相手になるようにそばにいました。

抗がん剤のお持ち帰り!?

これで終わりかと思いきや、父の場合はなんと、「抗がん剤のお持ち帰り」がありました!

5本目の点滴(抗がん剤)を刺してもらったら、病院での治療は終了。

刺したまま、帰宅することになります。

この抗がん剤が終わるのが、だいたい2日後くらい。

その間、自宅では過ごせるのですが、針は刺したまま、抗がん剤を投与し続ける状態でいることになります。

最初はとても心配しましたが、これもCVポートのおかげ!!

もし、腕への点滴であれば、自宅での抗がん剤治療は無理でしたが、CVポートを埋め込んだおかげで、通院での治療が可能となりました!

最後、針を抜くのは母の仕事!

看護師さんに、詳し~~~く説明を聞きました。

このために、普段かけない眼鏡まで新調したほど!(苦笑)

父がかなりビビッていたので、「そりゃそうだよな~。」と思いつつも、笑ってしまいました!

もらった説明書。

読んだけれど、私は怖くて無理・・・!

持ち帰りの抗がん剤は、小さく袋に入れられていて、パジャマの胸ポケットにちょうど入ります。

パジャマのボタンとボタンの間を通し、胸のCVポートと繋がっています。

両手が使えるし、投与中の痛みもなく、本当に便利で助かりました。



自宅での父の様子と治療の効果

最後に、個人差が出るところではあると思いますが、自宅での父の様子がどうだったのか、また治療の効果について、書いておきたいと思います。

病院から帰ってきた日は、抗がん剤の副作用というよりは、疲労でぐったりしていたように見えました。。

朝早くから遠くの大学病院へ行って、人ごみの中、長時間待って、抗がん剤治療だけでも最低5時間!

健康な者でも疲れて当然です。

ましてや、がん患者である父は、毎回相当な体力を奪われていたと思います。

副作用のしんどさが出てくるのは、自宅での2日間の投与が終わってしばらくしてから。

父は毎週水曜日が通院の日だったので、金曜日まで自宅で抗がん剤を打ち、だいたい土曜日くらいから副作用が出てきていました。

とにかく身体がだるく、重く、辛い。

抗がん剤特有のにおいがあるのですが、それがずっと身体にまとわりついているような感じがして、気分が悪い。

代表的な副作用でよく聞くことですが、髪が抜けた時期もありました。

枕にたくさん髪の毛がついていたり、お風呂場にもたくさん落ちていたり。

きれい好きの父は、母と一緒にコロコロでしょっちゅう掃除していましたが、しばらくしてからは丸刈りにしました。

このあたりは、女性と男性でショック度が大きく違いますよね。

元々、父は短髪が好きだったので、私たちも

「よく似合ってる~!」

「さっぱりしていい!」

と盛り上げていました。

幸いにも、なぜか父はその後普通に髪が生えてきて、丸刈りにしたのはたった1度だけでした!

父の毛根の生命力、恐るべし!(笑)

最初の頃は、次の水曜日が来るまでに、身体の辛さは回復していました。

ただ、元気になったと自分では思っていても、白血球が減ったままで抗がん剤が打てないこともあったので、元気な感覚と白血球の増減は関係ないんだなと思います。

でも、元気な感覚が戻ってきたら、単純に嬉しいですよね!

さらに、抗がん剤が打てなかったとなると、副作用も出ないので余計に元気に!

気分のいい日には、母と散歩したり、庭に出て畑をいじったり、好きなテレビを見たり。

以前の記事でも書きましたが、ある頃から下痢が止まらなくなり、思うように外出することができなくなってしまいましたが、この頃は、

「こんなふうにでもしながら、このまま生きていくことができるのではないか?」

と、淡い期待を抱いていたように思います。

抗がん剤が効けば、それが現実になっていたのかもしれませんが、残念ながら父にはほぼ効果は見られませんでした。

CTで検査したところ、若干がんが大きくなっており、この後、放射線治療へと移っていくことになります。

次回からは、放射線治療について書いていきたいと思います。

<前回の記事はこちら>

抗がん剤治療ってどんなもの!?④

オハナスタイル公式ライター : ラッキークローバー

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