2020_01_14(火) 08:00

抗がん剤治療ってどんなもの?!③【がん患者と娘、家族の歩み】

記事投稿: ラッキークローバー

2020_01_14(火) 08:00

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記事投稿: ラッキークローバー

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2019年11月、父がすい臓がんのため、70歳で亡くなりました。

告知を受けてから1年と少しの闘病生活でしたが、父はもちろん、そばで支える家族にとっても苦しく、また様々な思いを経験した1年でした。

その中で、たくさんの治療法やその副作用、また費用や入院期間など、これまでドラマの中でしか知らなかったことや、勘違いしていたことが多くあったことに気が付きました。

それらを、テーマに沿って、実体験を基に、分かりやすく皆さんにお伝え出来ればいいなあと思い、書くことを決めました。

ただ、これはあくまでも父の場合です。

がんの種類や進行度合い、年齢など、個人差によるものも大きいですし、医療機関によっては取り扱っていないものもありますことをご理解ください。

★目次★

抗がん剤治療とは?

これまで、生検やCVポート埋め込み手術など、抗がん剤治療のための準備について書いてきました。

今回はまず、そもそも抗がん剤治療とは、どういった治療のことなのかを書いていきたいと思います。

私は、「がんの治療=抗がん剤」と思っていたくらい無知でしたし、その言葉の意味さえ、漠然としか分かっていませんでした。

おそらく私のように、正しく理解していない人もいるのではないかと思うので、ここで改めて、抗がん剤という言葉の説明をしておきたいと思います。

抗がん剤とは、身体の中の悪性の細胞(がん細胞)の増殖、がんの進行をおさえる薬剤のことで、注射薬もしくは内服薬がほとんどです。

全身にくまなく抗がん剤を行き渡らせることにより、全身に広がる可能性のあるがん細胞や、すでに他の場所に転移していると考えられるがん細胞に働きかけます。

手術や放射線治療と組み合わせて補助的に行う場合や、手術の前に、がんを小さくする目的で投与することもあります。

ただ、注意しなければならないのは、抗がん剤は、がん細胞を攻撃するだけでなく、正常な細胞にもダメージを与えるということです。

体力のない患者さんに投与すると、利点よりも害の方が大きくなってしまうこともあるため、投与量や種類はもちろん、使用そのものも慎重に判断する必要があります。

抗がん剤治療の副作用

「抗がん剤」という言葉とセットでよく耳にする言葉に、「副作用」があります。

「抗がん剤を打つ=副作用に苦しむ」という図式を思い浮かべる人が、ほとんどではないでしょうか?

医療系のドラマや映画でも、そのようなシーンは必ずありますよね。

抗がん剤の副作用とは、上記の抗がん剤の説明でも書いたように、抗がん剤が正常な細胞にまでダメージを与えてしまうことにより引き起こされる、様々な症状のことです。

最も頻繁に現れる副作用として、以下の3つが挙げられます。

  • ① 吐き気
  • ② 脱毛
  • ③ 白血球の減少

他にも、口内炎や下痢、便秘、末梢神経障害として、手足のむくみやしびれなど、様々な症状があります。

しかし、副作用の起こりやすさは、抗がん剤の種類によっても違いがあり、また患者さんの体力や体質によっても違ってくるため、かなりの個人差が出ます。

また、③のように、自覚症状のない副作用もあるので、定期的に尿や血液の検査を行い、目に見えない副作用の早期発見が重要です。

むやみに怖がる必要はない!

ここまで聞くと、副作用に苦しむのが怖くて、治療に踏み切れないと思う人がいるかもしれません。

しかし、前回、痛みについて書いたときと同じで、少しでもいつもと違った症状が出たら、我慢せずに先生や看護士さんに相談することで、そのほとんどは解消することが可能です。

例えば、吐き気。

気分が悪いと、食欲もなくなり、体力も落ち、精神的にも辛いですよね。

そこで、吐き気止めの出番!

……なのですが、吐き気が起こってから薬を飲むのではなく、定期的に、かつ食事の前に飲んでおくのです。

こうすることで、吐き気ゼロは難しくても、吐き気に悩まされる時間を大幅に減らすことができます。

下痢には下痢止めの薬がありますが、下痢を止めるだけでなく、そもそも腸の働きを助ける整腸剤もあります。

手足のむくみやしびれに関しても、内服薬もありますし、手足を温めたり、マッサージをしたりすることで、改善されることもあります。

副作用が出るのは、ある意味当然のことです。

抗がん剤が身体の中で、しっかりと働いてくれている証拠でもあります。

私はそう前向きに捉えることで、副作用が出ることに対して悲観的にならないようにしていました。

むやみに怖がらず、症状が出たら我慢せずに相談し、適切な薬を処方してもらい、少しでも身体が楽な状態を保てられるようにすることが、回復への1番の近道だと思います。

ここで、誤解のないように知っておいてもらいたいのは、

「副作用がある=抗がん剤が効いている」

「副作用がない=抗がん剤が効いていない」

ではないということ!!

副作用がないからと言って、抗がん剤が効いていないということでは決してありませんので、もし副作用が出なくてもがっかりしないでくださいね(苦笑)

抗がん剤の種類によっては、副作用の出にくいものもありますし、体質的なこともあります。

あまり神経質になりすぎず、「副作用が出たときに対処すればいいや~。」くらいの気持ちで過ごすのが1番いいと思います!


父が経験した抗がん剤の副作用

生検、CVポート埋め込み手術を経て、ようやく抗がん剤治療をスタートさせた父。

心配していた副作用は、想像していたものよりも軽く、この程度なら頑張れると、父本人も感じていたと思います。

11月8日に初めて抗がん剤を投与しましたが、2日後から吐き気が出始めたので、翌日から食事の前に吐き気止めの薬を飲むようにしました。

おかげで、きちんと食事がとれるようになり、私たちもホッとしました!

体調が安定している日は、毎食前の吐き気止めの薬を、お昼の分だけ1回減らしたこともありました。

11月13日には、シャワーを浴びることもできました!

その後も問題なかったので、15日にはめでたく退院!

それからは、通院での抗がん剤治療にうつりました。

父は亡くなるまでの約1年間で、計6回入院したのですが、これが1回目の入院中の副作用の全てです。

「これだけ?!」と思った人もいるかもしれませんが、本当にこれだけでした。

ただ、その後、5ヶ月近く通院での抗がん剤治療を受けたのですが、その期間には、下痢や足のしびれ、脱毛といった症状が出てきたので、薬を飲んだり、足のストレッチをしたり、その都度対処しました。

下痢に関しては、父はなぜか薬が効かず、種類を変えたり、きつくしてもらったり、漢方を飲んだり……、あらゆることをしてみましたが、効果は見られませんでした。

先生には、「はっきりした原因は分かりません。」と前置きした上で、「すい臓そのものの機能が落ちているため、消化することができていないのかもしれません。」と言われました。

下痢を無理に止めようとするのではなく、下痢とうまく付き合っていくために、どうすればいいのかを考えるようになった父。

「午前中は比較的マシだから、用事は早めに済まそう。」

「出かけるときは、オムツを準備しておこう。」

「どうせ食べても全部出てしまうと思わず、少しは栄養となっているはずだと思って、しっかり食べよう!」

「がんと共存する」「がんを受け入れる」という考え方を、私はこの頃に初めて、自分ごととして実感したように思います。

父は他にも、「放射線治療」の副作用も経験しましたが、それはまた改めて、「放射線治療」についてのお話の際に詳しく書こうと思います。

約1年前、母がつけていた治療日記の1ページ。

父が食べたものを細かくメモしています。

抗がん剤真っ只中でも、これだけしっかり食べられたんだなあと、今は誇らしい気持ちで見ています。

<前回の記事はこちら>

抗がん剤治療ってどんなもの!?②

オハナスタイル公式ライター : ラッキークローバー

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