2020_01_07(火) 09:37

抗がん剤治療ってどんなもの!?②【がん患者と娘、家族の歩み】

記事投稿: ラッキークローバー

2020_01_07(火) 09:37

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記事投稿: ラッキークローバー

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2019年11月、父がすい臓がんのため、70歳で亡くなりました。

告知を受けてから1年と少しの闘病生活でしたが、父はもちろん、そばで支える家族にとっても苦しく、また様々な思いを経験した1年でした。

その中で、たくさんの治療法やその副作用、また費用や入院期間など、これまでドラマの中でしか知らなかったことや、勘違いしていたことが多くあったことに気が付きました。

それらを、テーマに沿って、実体験を基に、分かりやすく皆さんにお伝え出来ればいいなあと思い、書くことを決めました。

ただ、これはあくまでも父の場合です。

がんの種類や進行度合い、年齢など、個人差によるものも大きいですし、医療機関によっては取り扱っていないものもありますことをご理解ください。

★目次★

笠井アナのがん治療とCVポート

先日、テレビの情報番組で、笠井信輔アナが悪性リンパ腫であるというニュースが流れていました。

がん大国と言われている日本なので、芸能人やアナウンサーががんになったというニュースは、さほど驚くようなことではありません。

ですが、後日「CVポート」についてコメントしているのを知り、ちょうど「CVポート」について書いていたところだったので驚きました!抗がん剤治療ってどんなもの!?①参照)

笠井アナのコメントの概要は、

「CVポートは痛いという発言をすることで、恐怖をばら撒いてしまった。けれど、実際にはほとんど痛みはなかった。」

ということでした。

これに関して、父の場合はどうだったかというと、器具を胸に埋め込むのですから、当然痛みがなかったわけではありません。

しばらくの間は、腕を上げたり、着替えのときに突っ張る感じがして、痛みもあったようです。

ですが、腕を下げた状態でいれば、痛みも違和感もなく、普通に過ごすことが出来ていました。

しかし、点滴や抗がん剤を打つときは、腕の血管に刺すよりも、CVポートに刺す方が痛いと言っているのを聞いたことがあります。

CVポートの利点は、確実に薬剤を投与したり、両腕を動かせたりすることであって、痛みを軽減させる目的はありません。

個人的には、針を刺す位置が顔に近い分、もしかしたら腕よりも痛みや恐怖を感じる人がいるかもしれないなと思います。

痛みとの付き合い方

「痛い」「痛くない」に関しては、人によって痛みに強い人と弱い人がいるので、一概には言えません。

父は痛みにめっぽう弱い人だったので、手術や処置の前には麻酔科の先生に、「痛くないように麻酔を多めにお願いします。」とよく言っていました!

怖がりで痛がりの父が、少しでも安心して処置を受けられるように、私や母からも先生にお願いしたものです(苦笑)

大げさだなあと思われるかもしれませんが、がんとの闘いは長期間に渡るもので、怖くて痛い思いを何度となく経験します。

少しでも不安やストレスを減らすことが出来るなら、どんどん先生にお願いするといいと思います。

体質的に、麻酔が効きにくい人もいるようで、父もそうだったんだと思います。

(痛み止めの薬や点滴も全然効かなくて、量を増やしてもらったり、きついものに変えてもらったりを繰り返しました。)

元々の父は、何でも極限まで我慢する人で、少々の痛みや辛さで弱音を吐くような人ではなかったのですが、がんという病気を前に、普段以上に恐怖心や不安があったのかもしれません。

麻酔科の先生は、いつも快く対応してくれました。

先生に、「少し多めに入れときますね。」と言ってもらえるだけで、父はいつもホッとした表情を見せていました。

闘病中は、痛みだけでなく、様々な辛い症状が出てきますが、我慢しすぎず、少しでも身体が楽になる方法を選ぶことが大切です。

我慢することがエライわけではなく、美徳でもありません!

身体の痛みは、心にも直結します。

心が弱ると、身体にも様々な症状で現れてきます。

どんどん先生や看護師さんに相談して、身体も心も楽になる方法を一緒に考え、試していくことが本当に大事だと思います。



生検:超音波内視鏡ガイド下穿刺

前回、少し触れましたが、抗がん剤を受ける前にしなければならないこととして、生検があります。

生検とは、疑わしい病変の一部を切り取って、菌や腫瘍の状態を詳しく調べる検査のことです。

この結果をもって、がんかどうかが正式に確定するのですが、もうはっきりと先生から告知を受けていたため、私たちとしては、正直1日でも早く治療に入ってほしいと願っていました。

検査した結果、

「もしかしたらすい臓がんではなくて、何か違う病気である場合があるのなら・・・」

と思いましたが、その可能性がないのであれば、検査したって意味がないと思ったのです。

でも、この検査をすることによって、数ある抗がん剤の種類や組み合わせの中から、父の病気に1番効果のあるものを選ぶことができると知りました。

後に、この検査の重要さを痛感することになります。

入院時に私が先生から聞いた説明では、少し前までは、ブラシのようなもので細胞をこそげとるという、かなり原始的な方法で採取していたらしいのですが、今は、もっと安全に確実に採取できる「超音波内視鏡ガイド下穿刺」という方法が確立されたとのことでした。

これは、超音波内視鏡を挿入し、胃からすい臓の腫瘍に針を刺して細胞を採取する方法です。

体外からの組織採取と比べて、病変部まで最短ルートで採取が可能で、そのため体外からでは検出不可能な病変組織や、小さな病変も採取しやすいという特徴があります。

怖がりの父は、説明だけで震え上がっていましたが、私もとても不安で、どうか無事に採取できるようにと心の中で手を合わせていました。

生検の結果

11月1日。

父が生検を受けた日、私も付き添いたかったのですが、仕事が休めず、不安な気持ちで出勤しました。

昼休憩に入り、すぐにスマホを確認すると、「取れなかった」と、一言母からラインが入っていました。

心臓がドキッと大きく波打ち、思わず目を閉じました。

どす黒い何かが、じわ~っと胸の中に少しずつ広がっていくような嫌な感覚を、今でもよく覚えています。

仕事後、詳細を聞いたところ、太い血管が絡みついていて針を刺すことが難しく、採取できなかったということでした。

元々、難しい場所にあるので、リスクを伴うとは聞いていました。

もし血管を針で刺してしまい、大量出血してしまうと、治療どころではなくなってしまいます。

検査にそんなリスクを負うべきではないのは、重々承知の上です。

ですが、怖くて痛い思いをして検査を受けたのに、何も採取できなかったということがショックで、父がかわいそうでたまりませんでした。

このときは、採取できなかったことよりも、痛い思いをしただけの父が不憫で、身体への負担や精神的なショックを心配していました。

元々、早く治療を始めてほしい気持ちが強かったこともあり、採取できなかったことは残念でしたが、そこまで正直気にしていなかったように思います。

ここで、先生から、もう一度同じ検査をするか、ブラシでこそげ取る方法を試してみるか、このまま抗がん剤治療に入るか、3つの選択肢を提示されました。

カンファレンスの結果、このまま抗がん剤治療に入ることに決まり、11月8日、ようやく1回目の抗がん剤がスタートすることになりました。

次回は、抗がん剤のサイクルや副作用について、書いてみたいと思います。

病院でもらった抗がん剤の冊子。

「言葉や内容が難しいから、どうせ読んでも分からない。」と言い訳して、最初はなかなかページを開くことができませんでした。

<前回の記事はこちら>

抗がん剤治療ってどんなもの!?①

<次の記事はこちら>

抗がん剤治療ってどんなもの!?③

オハナスタイル公式ライター : ラッキークローバー

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