2019_12_31(火) 10:29

抗がん剤治療ってどんなもの!?①【がん患者と娘、家族の歩み】

記事投稿: ラッキークローバー

2019_12_31(火) 10:29

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記事投稿: ラッキークローバー

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2019年11月、父がすい臓がんのため、70歳で亡くなりました。

告知を受けてから1年と少しの闘病生活でしたが、父はもちろん、そばで支える家族にとっても苦しく、また様々な思いを経験した1年でした。

その中で、たくさんの治療法やその副作用、また費用や入院期間など、これまでドラマの中でしか知らなかったことや、勘違いしていたことが多くあったことに気が付きました。

それらを、テーマに沿って、実体験を基に、分かりやすく皆さんにお伝え出来ればいいなあと思い、書くことを決めました。

ただ、これはあくまでも父の場合です。

がんの種類や進行度合い、年齢など、個人差によるものも大きいですし、医療機関によっては取り扱っていないものもありますことをご理解ください。

★目次★

広く認知されている「抗がん剤」という言葉

「抗がん剤」という言葉は、がん患者だけでなく、がんに全くご縁のない人たちの間にも浸透している言葉だと思うのですが、実際にどういうものか分かっている人は少ないのではないかと思います。

私も1年前まではそうでしたし、ドラマの台詞で聞いたことがあったり、がんになった芸能人や遠い知人の話の中に出てくる言葉、くらいの認識でした。

父が抗がん剤を受ける際、先生から説明を受けたり、自分でもネットや本で調べたりしましたが、今でも正直、全てを正しく詳しく理解しているとは言えません。

それくらい、抗がん剤には、様々な種類や組み合わせが存在します。

今回は、誰しもが聞いたことのある、でも詳しくはよく分かっていない「抗がん剤」について、父のケースと共にお話していきたいと思います。

がんという病気とその治療法

「抗がん剤」の前に、「がん」という病気そのものを知る必要があります。

がんは、「遺伝子に傷がついて起こる病気」と言われています。

正常な細胞は一定の規律をもって成長し、死んでいきますが、がん細胞は分裂をいつまでも続け、無秩序にどんどん増え続けます。

そして、身体の様々な臓器や組織に発生し、次々と新しいがん組織を作っていくという特徴があります。

他の正常な組織の栄養をどんどん奪っていくため、身体は必要な栄養が取れず、衰弱していくのです。

がんに対する代表的な治療としては、以下の3つが挙げられ、これを「三大療法」と呼んでいます。

① 手術療法

② 化学(薬物)療法

③ 放射線療法

また、最近では第4番目の治療法として、「免疫療法」もよく耳にするようになりました。

今回、お話している抗がん剤治療は、2番目の化学(薬物)療法になります。



抗がん剤治療となった経緯

父が大学病院を受診した10月24日。

この日に先生から父本人へ、「すい臓がんであること」、そして、「治療しなければ余命3ヶ月であること」が告げられました。

疑いがあったとはいえ、受診したその日にがんの告知をされるとは思っていなかった両親のショックは、相当なものでした。

更に、「治療したとしても、もって1年。」とも言われました。

腫瘍の大きさよりも、できた場所が厄介で、手術で切除することも無理なんだそうです。

とにかくベッドが空き次第入院し、抗がん剤治療を受けることになりました。

帰りの車中で、母はずっと泣いていたようです。

「悪い病気かもしれない。」という不安が確定してしまったショックと悲しみで、娘の私たちに連絡することもなかなか出来ず、ただただ泣き続けていました。

ただ、父本人は、どこかホッとした表情をしていたと、後になって母から聞きました。

「やっと治療をしてもらえる。」

父は、そう言ったんだそうです。

その言葉には、ようやく病気が判明し、治療を受けられることになった安堵と、「これから始まる闘いを絶対に乗り越えてやる!」という強い決意が込められていたんだと思います。

CVポート埋め込み手術

10月31日、1回目の入院。

1日でも早く、すぐにでも治療を始めてほしいと思っていましたが、抗がん剤を打つためには2つの準備が必要でした。

1つ目は、疑わしい病変の一部を切り取って、菌や腫瘍の存在を詳しく調べて病気の診断を行う、いわゆる生検を受けます。

2つ目は、「CVポート」を胸に埋め込む手術をします。

生検については次回詳しく説明するとして、今回は、「CVポート」を入れたときのことをお話したいと思います。

「CVポート」とは、「皮下埋め込み型ポート」といわれるもので、その名前の通り、皮膚の下に埋め込んで薬剤投与するために使用します。

抗がん剤のように、長期に渡る治療では、血管に治療針を刺すのが次第に困難となり、苦痛を伴うことが課題とされてきました。

この問題に対して考案されたのが「CVポート」です。

この「埋め込み型ポート」の利点として、

① 皮膚の上から専用の針をポートに刺すだけで、確実に薬剤を投与することができる。

② 通常の腕からの点滴のように、安静を保つ必要がない。

③ 使用しないときにも特別な処置や管理が必要ない。

などが挙げられます。

このため、抗がん剤を外来で受けることもでき、とっても便利なのです!

私は「抗がん剤=入院」というイメージを勝手に持っていたので、目から鱗でした。

11月7日にこの手術を受けたのですが、この日は母と一緒に私も付き添っていたので、よく覚えています。

1時間30分ほどで終わると言われていましたが、時間を過ぎても出てこず、結局2時間もかかり、本当に心配しました。

原因は、出血が止まらず、止血に時間がかかったため。

実は父はそれまで、動脈硬化防止のため、血液をサラサラにする薬を飲んでいました。

手術の前には、この薬を飲まないようにしなければならず、父も言われた通りに薬を止めていたのですが、おそらくまだ薬の効果が持続していたのでしょう。

薬の効果には個人差がありますし、ある程度は仕方がないと思いますが、手術の前は特に慎重になっておくべきだと思います。

次回は、生検を受けたときのことをお話します。

がん患者と娘、家族の歩みシリーズ一覧

「がん患者と娘、家族の歩み」の15記事は下記のリンクから読むことができます。

1.健診にも落とし穴!?見逃さないで身体のサイン

2.抗がん剤治療ってどんなもの!?①(本記事)

3.抗がん剤治療ってどんなもの!?②

4.抗がん剤治療ってどんなもの!?③

5.抗がん剤治療ってどんなもの!?④

6.抗がん剤治療ってどんなもの!?⑤

7.意外と知らない!?放射線治療①

8.意外と知らない!? 放射線治療②

9.意外と知らない!?放射線治療③

10.誤解しないで!医療用麻薬の正しい知識

11.いろいろな機関を利用しよう!患者家族の闘い

12.賛否両論!? 第4の治療法「免疫療法」

13.転移!? 結石!? 苦しむ父の背から学んだこと

14.大きな決断!がん遺伝子パネル検査

15.終末期鎮静を経て…父との永遠の別れ

オハナスタイル公式ライター : ラッキークローバー

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