2019_12_24(火) 12:03

健診にも落とし穴!?見逃さないで身体のサイン【がん患者と娘、家族の歩み】

記事投稿: ラッキークローバー

2019_12_24(火) 12:03

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記事投稿: ラッキークローバー

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2019年11月、父がすい臓がんのため、70歳で亡くなりました。

告知を受けてから1年と少しの闘病生活でしたが、父はもちろん、そばで支える家族にとっても苦しく、また様々な思いを経験した1年でした。

その中で、たくさんの治療法やその副作用、また費用や入院期間など、これまでドラマの中でしか知らなかったことや、勘違いしていたことが多くあったことに気が付きました。

それらを、テーマに沿って、実体験を基に、分かりやすく皆さんにお伝え出来ればいいなあと思い、書くことを決めました。

ただ、これはあくまでも父の場合です。

がんの種類や進行度合い、年齢など、個人差によるものも大きいですし、医療機関によっては取り扱っていないものもありますことをご理解ください。

★目次★

父が訴えた「自覚症状」

2018年8月中旬、父が「胴がこわる。(※こわばる、いたむの意味)」と言い出しました。

なんとなく身体もだるかったようでしたが、ちょうど夏休みで、私と妹の娘たち(つまり孫たち。女の子ばかり4人!)が日を合わせて泊まりに行ったりしていたので、疲れが出たんだなあと皆が思っていました。

父は、昔から身体を動かすことが大好きで、歳をとってからもバリバリのスポーツマン!

還暦を過ぎてからスノボデビューしたような、パワフルおじいちゃん!(笑)

そんな人一倍体力に自信のある父だったので、まさかこれが病気の前兆だったとは、誰しもが思っていませんでした。

夏休み、みんなでキャンプした四国カルストでの父。

この写真を見る度、涙が溢れてきます。

異常がない不安

身体を休めても違和感が拭えなかった父は、まずかかりつけ医のところへ相談に行きました。

まだまだ残暑厳しい、8月末のことでした。

このとき、父は結石を疑っていました。

というのも、これまで尿管結石になったり、唾液腺に石ができて手術したり、何かと石で身体に不調が出た経験があったからです。

(この時は、石は無関係だったのですが、後に何度も苦しめられることになります。)

診察を受けましたが、不調の原因は分からず。

そこで、総合病院を紹介してもらい、CTを撮ってもらうことになりました。

しかし、結果は異常なし。

唯一、言われたのは、肺にいくつか小さな影が見えること。

けれど、それが

「不調の原因とは考えにくい。」

とも言われました。

そこですぐにMRIの予約を取り、9月26日に検査を受けました。

「これでやっと不調の原因が分かる!」

と思っていたのですが、またしても異常なし!

がっくりと肩を落とす父に、先生は

「異常なしと言って、そんな反応をする人は初めてです。」

と言ったそうです。

しかし、父からすると、こんなに身体に異変を感じるのに、全く原因が分からないことに対する不安でいっぱいだったのです。

次に受診したのは、胃腸科。

10月に入ってすぐに、胃カメラの検査を受けました。

しかし、ここでもやっぱり異常なし・・・。

こうなったら、考え付く限りの検査を受けるしかありません。

次に、大腸の検査をすることに決め、予約を取りました。

この頃の父は、言葉ではうまく言い表せない、漠然とした不安が常にのしかかっていて、食欲も落ち、すっかり元気がなくなっていました。

しかし、

「夏の疲れが出たんでしょう。」

「季節の変わり目にはよくある症状です。」

「年齢には勝てないね。」

というようなことを、行く病院ごとに言われ続けると、

「そうなのかもしれない。」

「そうであってほしい。」

という気持ちにもなってきます。

私たちも、素直に「異常なし」の結果を喜び、あまり気にしすぎずに、ゆっくり過ごせばまた元気になると思っていました。

ようやく病名発覚へ

たまたま、胃カメラ検査の翌日が、市の健診日でした。

父は長生きする気満々だったので、市の健診は必ず受けていましたし、定期的に人間ドッグも受けていました。

まだ何の不調もない、半年以上も前に予約を入れていた市の健診。

胃カメラを飲んだばかりだし、2日続けての検査は正直身体への負担が大きいので、キャンセルしてもいいんじゃないかと母は言ったようです。

でも、父はとっても真面目な性格なので、よほどの理由がない限り、予約をキャンセルすることはありません。

このときも、せっかく取った予約だからと言って、健診を受けたんです。

ここでエコー(超音波)を撮ってもらったのですが、結果的にこれが病気発覚のきっかけとなりました。

翌日、市役所の職員さんから突然電話がかかってきて、

「すい臓が悪いかもしれません。」

と言われました。

実は検査時、父はここ数ヶ月の不調を詳しく伝えていて、こわる場所をよく診てもらうようお願いしていました。

検査技師さんは、何度も向きを変えて、時間をかけてエコーを撮ってくれたようです。

本来であれば、市の健診の結果が家に届くまで、数週間はかかります。

けれど、父のつらい状態を伝えていたため、1日でも早く伝えた方がいいと、職員さんがわざわざ電話で教えてくれたのでした!

後に郵送されてきた結果。

電話で先に知らせてくれて、本当にありがたかったです。

翌朝、1番に市役所に検査結果を受け取りに行き、すぐに胃腸科の先生から大学病院へ紹介状を書いてもらいました。

しかし、1番早い予約が10月24日。

2週間も先でした・・・。

「この間に、どんどん病気が進行してしまうかもしれない・・・。」

底知れぬ不安と焦りから、私たちは、大学病院ではなく、もっと早く診てもらえる病院を探しました。

10月12日には、CTとMRIを撮ってもらった総合病院へ、エコーの結果を持って再度受診しました。

しかし、

「うちでの検査では何も異常はなかった。」

「エコーの予約は1ヶ月半待ち。」

と言われ・・・。

結局、不安で不安で仕方のないまま、10月24日を待ちました。

そして、私たちにとって、忘れられないその日。

すい臓がんであることが、ようやく判明したのです。


本当の「不調」がわかるのは自分だけ!

私は、MRIを撮れば、だいたいの病気は見つかると思っていました。

昨今の医療機器の進化は目まぐるしく、小さな異変も拾い上げてくれるものだと信じていました。

しかし、父のように、腫瘍のできた場所が悪ければ、なかなか見つけることは難しいというのが現状です。

もうひとつ、私が思い違いしていたこと。

それは、もしがんのような重篤な病気なら、血液検査で何らかの異常が出ると思い込んでいたこと。

血液によるがんの検査としては、腫瘍マーカーが広く使われており、これはがんにかかると血液中に増える特定のたんぱく質や酵素を調べる検査です。

ですが、がんの早期発見という目的では使っておらず、主に治療効果を確認したり、再発の有無を調べたりする目的で使われているので、一般的な血液検査にこの項目はありません。

そんなこと全く知らなかった私は、

「異常がないなら良かった!」

と安心してしまったのです。

もちろん、本当に異常がない場合がほとんどだと思います。

でも父のように、もしそれでも違和感があるなら、1度や2度の「異常なし」に安心しないで、別の大きな病院や違う科に相談し、再検査することを強く勧めます。

自分の身体が発するサインは、自分が1番よく分かるはずです。

病院の先生は、あくまでも画像や数値を見て、これまでのデータを基に判断するだけなのです。

ただそれが、自分にあてはまるかどうかは、別問題!

自分の身体の声を聞いてあげられるのは、自分しかいないのです。

異常がないと言われたのに再検査するというのは、とても勇気がいることだと思います。

病院の先生に

「嫌な患者さんだなあ。」

と思われるんじゃないかと心配したり、原因が分かってほしいはずなのに、

「大きな病気が見つかったらどうしよう!?」

と怖くなったり・・・。

でも、どんな病気でも早期発見が完治への第一歩!

どうか、小さなサインだとしても見逃さず、身体の声を無視せず、自分の感覚を信じて、納得のいくまで検査を受けてほしいなと思います。

<次の記事はこちら>

抗がん剤治療ってどんなもの!?①

オハナスタイル公式ライター : ラッキークローバー

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