2019_11_27(水) 10:00

母が愛した友人へ 寿命に抗い(あらがい)、命を繋いで……

記事投稿: ヒロインは私

2019_11_27(水) 10:00

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記事投稿: ヒロインは私

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今回お話をする友人は、亡くなった母の親友です。

娘である私も、それはそれは可愛がってもらいました。

6月に母が亡くなり、親友である彼女の悲しみは見ていられないほど。

その彼女が突然体調を崩し、余命1年と告げられたのです・・・

★目次★

母の親友

私が幼い頃から、母と大の仲良しだった彼女。

母よりも2歳年下で、性格もそっくり!

特に気の強いところなんかは、全くおんなじ。

女心を全く理解しない伴侶に、怒り心頭なのもおんなじ。

だから、気が合ったのでしょう。

一つだけ違う事と言えば、料理が大好きな彼女と、焼き魚ですら、生焼けで出してしまう母。

私は、彼女の手料理で大きくなったと言っても過言ではありません。

母と彼女は、朝から晩まで一緒にいました。

ところが・・・

母が、私達夫婦と同居することになり、泣きながら別れたのが35年前。

一年に数回、母を車で送り、彼女とランチ。

友情を繋いできました。

母の死を受け入れて

その母も数年前から、体調が思わしくなく、会うこともままならず・・・

時々、私だけ彼女に会いに行くと、得意な料理の腕を振るい、お手製のお惣菜を持たせてくれました。

今年6月母が亡くなり、家族以上に号泣していた彼女。

「これからも、時々遊びに来てね。」

私にそう言い残し、帰っていきました。

告知を受けた時

彼女のご主人から電話をもらったのは、母の葬儀から2週間後の事でした。

「女房を励ましてやって欲しい・・・」

急いで彼女の家に行くと、泣きはらした顔で出てきたのです。

長い間、胃も腰も痛くて我慢していた彼女は、母の死をきっかけに、やっと病院に行きました。

そこで、癌の告知を受けたのです。

「一緒に頑張っていきましょう!」

お医者さんに言われた時は、

「頑張って治したい!」そう思いました。

でもお医者さんから、次に出た言葉は、

「余命1年です・・・」

彼女の心は一気に、どん底に落とされました。

「余命1年なら、抗がん剤も要らない!」

「手術もしない!」

「家に帰る!!」

強引に家に帰ってきた彼女は、それから抜け殻のようになってしまったのです。

寿命と向き合う

彼女に会いに行ったものの、かける言葉が見つからない私。

暫く隣に座って、同じ空間にいると・・・

グ~ッ~

何も食べずに駆け付けた私のお腹が、空腹を訴えました。

「お腹が空いているの?ちょっと待ってて。」

抜け殻だった彼女が、手際よくご飯を作ってくれました。

食べ慣れた彼女の味です。

私「2週間後にまた来るよ。今度来る時も何か食べさせてよねっ。」

彼女「解った!それまでに元気になって、何か作っておくからね。」

約束した2週間後、彼女は抜け殻ではなくなり、お化粧もして、おぜんざいで、もてなしてくれました。

お医者さんの治療を再開したのです。こうして私は、時間を見つけて、彼女の料理を食べに、通い続けました。



私の願い・・・

「余命一年の宣告から、5カ月経ったけど、あの人、何年生きているんだろう??そう思われるように、頑張るよ。」

先日も、こんな言葉と共に、持たせてくれた自慢のお惣菜。

う~ん、生姜が効いて美味しい!

こんなおふくろの味をずっと食べていたい。

だからこそ、彼女に、生きて生きて生き抜いて欲しい・・・

寿命に抗い、命を繋いで欲しい・・・

母の分まで少しでも長く・・・

そして、奇跡を信じたい・・・

お母さん、

あなたの親友を見守っていてください・・・

ふと見下ろすと、庭の片隅に、季節外れのクロッカスの花が、ひっそりと、でも力強く咲いていたのです。

オハナスタイル公式ライター : ヒロインは私

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