2019_11_01(金) 10:55

親子の確執を乗り越え…人生の『黄昏時』はゴールデン・タイムで【徒然スパイスバル】

記事投稿: シオ・コージ

2019_11_01(金) 10:55

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記事投稿: シオ・コージ

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前回とりあげたピーター・フォンダは、父親がヘンリー・フォンダ、姉がジェーン・フォンダという芸能一家に生まれ育ちました。(前回記事はこちら

実はこのヘンリーとジェーンには色々と確執があったそう……。

今回はこのヘンリーとジェーン父娘の確執と、父娘が確執をどのように乗り越えたかを紹介しましょう。

もし、あなたが父娘関係や親子関係に悩むことがあれば、この2人の「確執乗り越えの軌跡」が問題解決のヒントになるかもしれません!

★目次★

父娘共演は和解のあかし?

ピーター・フォンダの姉、ジェーン・フォンダは反戦運動など社会活動にも積極的な女優さん。

映画製作にも乗り出し、原発事故を扱ったサスペンス映画『チャイナ・シンドローム』なども製作しています。

彼女が父親を主役に迎えてプロデュースしたのが1980年代はじめに公開された映画『黄昏』。

みずからも主人公の娘役として父親ヘンリーと共演、母親役には『若草物語』『旅情』のキャサリン・ヘップバーンを迎えています。

「親子関係」を見直したくなる作品『黄昏』

映画は大きな湖のほとりに建つ別荘が舞台。

豊かな自然に囲まれたこの地にヘンリー演じるノーマンと妻エセル(キャサリン・ヘップバーン)が訪れます。

皮肉屋だがなんとなく憎めないノーマン。

彼の憎まれ口を笑顔で受けとめる妻エセル。

二人のやりとりはまるで漫才コンビみたいで、夫婦仲もそれほど悪くなさそうです。

そこへ新しい恋人とその連れ子とともにやってくる娘チェルシー(ジェーン・フォンダ)。

美しく成長したわが娘を、あいかわらず子どもの頃のあだ名「おデブちゃん」と呼ぶ父親ノーマン。

娘は心底嫌がっているのに気づく様子もない。

チェルシーは父親に認められたいと懸命に努力しているのですがノーマンにとって彼女はいつまでも子どものままなのです。

対立する夫と娘のあいだに入り、仲を取り持つエセル。

長い人生経験からくる賢さと、娘への愛情を感じさせます。

迫りくる老いや家族の絆を描いた『黄昏』。

タイトルどおり夕陽を受けて輝く湖の風景が素晴らしい作品です。

ジェーンが父に贈った最後のプレゼント

この映画『黄昏』はどうしても、現実のフォンダ父娘の関係を連想せずにはいられません。

売れっ子役者だったヘンリー・フォンダは女性のほうもブイブイいわせていたようで、なんと生涯に5回も結婚しています。

彼の最初の妻でピーターとジェーンの母親でもあった女性フランシスは、ヘンリーの浮気癖に悩んで精神が不安定になり、幼かった子どもたちを残し命を絶ってしまいます。

それでも女遊びがとまらないヘンリーをジェーンもピーターも父親として尊敬できず、フォンダ家のなかには常に冷たい風が吹いていたようです。

『黄昏』が企画製作される80年代ごろにはヘンリーも初老の時期を迎え、子どもたちとの関係も穏やかなものになっていました。

ジェーンはこの作品をプロデュースすることで、争いが絶えなかった父親をやっと乗り越えることができたのかもしれません。

ヘンリーの側も、長年の娘に対する贖罪の気持ちから映画への出演を承諾したのでしょう。

衰えを実感し自分に自信を失っていく老人の悲哀、娘に対して素直に心を開けない父親の葛藤。

まるで自分自身のような主人公を演じたヘンリーはこの作品をはじめとする長年の活躍が認められ、アカデミー名誉賞を受賞、その翌年に還らぬ人となります。

まさに娘から父への最後のはなむけでした。



人生の「黄昏」を善い時間にするために

子が年老いていく親に対して、硬くなっていた気持ちを少し、軟らかくしていくこと。

そして、親側も、自分自身の振舞によって子を傷つけたことに真摯に向き合い、贖いの気持ちをもつこと。

これが「親子の確執」を少しずつ越えていく1つの方法なのかもしれません。

オスカーを手にしたヘンリーのように、人生の最後は黄金時代《ゴールデン・タイム》にしたいものですね。

オハナスタイル公式ライター : シオ・コージ

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