2019_09_04(水) 07:15

子どもの自立心をどう育てる?「お金」と「教育」

記事投稿: NEKONOKO

2019_09_04(水) 07:15

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記事投稿: NEKONOKO

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厚労省の行った「子どもの貧困率」調査の結果(2015年)では、実に13.9%もの子どもが「貧困」であるという結果がでています。

子どもの教育に家庭の経済力が影響するのは、悲しいですがある程度予想ができます。

しかし「自立心」や「心」の育ち方は、本当に「お金」だけが影響するのでしょうか?

★目次★

家庭の経済力が与える影響

数年前に、うちの塾に来ているIくんががかなり強引に友達を誘い、親の確認はおろかその子自身の意思もはっきりしないまま通いだしてしまったFくんという子がいた。

始まりはたしか6月のことだった。

うちの塾は私の方針として1学年5人までというルールでずっとやってきていたので、すでに5人のグループが出来上がっていたその学年は、もう誰も入れる予定がなかった。

そう伝えたにもかかわらず、Iくんは何としても友達と一緒に勉強したかったのか、いきなりの体験学習からの参加という形で、Fくんはうちに通い始めた。

もちろん、後日お母さんにはちゃんと月謝や通う日のことで連絡と確認は取った。

問題は、当月も翌月も翌々月も月謝が支払われないことだった。

お母さんに連絡を取っても、なんだか答えがあいまいで、らちが明かない。

しかもこういうケースに限って、当人はとてもまじめで一生懸命に勉強するタイプ。

今さら、やめなさいとは言えない。

そんなジレンマの中、「Fくんちは、生活保護世帯なのよね」といううわさが聞こえてきた。もらうお金も、お父さんがすぐに競輪で失くしてしまうらしい、と。

なるほどそういうことか、と合点がいった。

しかし問題は何も解決していない。秋になってだんだん受験ムードが高まってきたころ、私はある提案をした。

塾代は、Fくんが高校生になってバイトできるようになったら、一万円ずつ返してくれればいいからね、と。

その時のFくんのほっとした表情を忘れることができない。

彼はさらに勉強して、ちゃんとやりたかったことができる、行きたかった高校に合格した。



お金がなければどうしたらいいのか

正直に言うと、私はFくんに対して月謝のことは期待していなかった。高校生になってしまえば、毎日が楽しくてきっと私のことなど忘れてしまうだろう、と思っていた。

だから、翌年の6月、うちの玄関に立つF君の姿にしばらく言葉を失った。

F君は、バイトで手に入れた一万円札が入った封筒を、照れくさそうに手渡してくれた。

自信のあるいい表情をしていることがとても嬉しかった。

そこから、毎月だいたい同じ時期に、Fくんは一万円ずつ返してくれた。それがちゃんと年末まで続いて、私はもう十分だと思ったので、あとは貯金してね、と伝えた。

Fくんは、たぶんバイトをしていることは父親には内緒にしているのだと思う。言えば根こそぎ持っていかれるから。

生きる道を見つけること。子どもの7人に1人が貧困?

Fくんの例は極端だとしても、近年貧困率が下がったとはいえ、17歳以下の子どもの7人に1人は貧困世帯だという。

塾になど通えない子供が、クラスに4、5人はいるということだ。

でもそういう家の子たちがみんなやる気のない、または鬱々とした気持ちで生きているかというと、決してそうでもないと思う。

Fくんのように、優しい気持ちをもって、前向きに生きている子もたくさんいる。Fくんには、逞しく生きる力が備わっている。

私が心配しているのは、Fくんではなく、実はFくんを強引に誘ったIくんの方なのだ

Iくんが、なぜFくんを塾に誘ったのかは、すぐにわかった。

自分が優位に立って、バカにする相手が欲しかったのだ。

これは見ていてあまり気持ちのいいものではなく、度々注意したのだが、卒業するまで変わらなかった。

Iくんは、お母さんの意のままに育ってきた感じで、誰かにずっと支配されていると感じると今度は誰かを支配したくなるという、負のスパイラルの渦中にいるような子だった。

Iくんが本当の友達を見つけるためには、本人の自覚と支配されない家庭環境が必要だと痛感している。

オハナスタイル公式ライター : NEKONOKO

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