ブラシを歯に当てると音楽が聞こえて子どもが嘘みたいにおとなしく仕上げ磨きをさせてくれる夢のようなアイテム「Possi」
開発をしたのは僕のパパ友二人。京セラに務める稲垣パパとライオンに務める萩森パパ。
前回は二人の出会いについて書きましたが、そもそも稲垣パパがライオンにこの企画を持っていくまでにはどんなストーリーがあったのでしょうか。
★目次★
守れ!妻の笑顔と子どもの笑顔!
「とにかく妻の怒っている姿を見たくなかった、というのがきっかけです。
なぜ妻の機嫌が悪いのか?それは、当時2歳だった次女の仕上げ磨きがとにかく大変だったことが大きな原因でした。
毎日毎日嫌がられたら、そりゃストレスも積み重なっていきますよね。
しかも機嫌が悪いのは妻だけじゃない。
歯磨きができないから食べたいものを食べさせてもらえない次女にもストレスが溜まっていました。
この状況を変えるためには、仕上げ磨きをなんとかしないといけないという状況だったんです」
妻の笑顔のために動くなんてその時点でスゴパパ!
で、稲垣パパは京セラの最先端技術を駆使してこの音楽が聞こえる仕組みを作り出します。
と、ここまでは順調だったのですが・・・実は孤軍奮闘という状況だったんだそうです。
育児経験から思う「そこじゃないんだよ~!」の壁
「周りに子育て中のメンバーがいなかったので、わかってもらえないことがいろいろありました。
試作品が出来た段階で、周りのメンバーからは
“技術的に面白いから大人が楽しんでもいいものだよね?”
“子育てをしている人に向けて作るのはターゲットが狭いんじゃないか?”
という意見が出たのですが、僕としては、そういうことではなかったんです。
大人だったら普通にイヤホンで音楽を聞きながら歯磨きをしてもいいわけじゃないですか?
面白いガジェットを作りたいということではなくて、子育ての悩みを解決して妻を笑顔にするのが目的、このギャップがなかなか埋められなかったんです」
稲垣パパ、同志に出逢う!?
そんな時に行ったライオンの打ち合わせで出会ったのが萩森パパ。
同じパパであり、しかも同じ子どもの仕上げ磨きに苦労した経験があるわけで、稲垣パパの言うことにビシバシ共感してくれる存在だったのです。
「ほら!困っている人いるじゃん!という感じでしたね。
気持ち的には本当に楽になりましたし、この歯ブラシを必要としている人がいることを確信しました。
仕上げ磨きを楽しくすることってお金では解決できないことですよね。
そういうものをテクノロジーの力で変えていくことが自分のミッションだと思っています」
二人のスゴパパが出会い、それぞれが持っているスキルや技術をフル活用して作りだした音楽が聞こえる歯ブラシ「Possi」
仕上げ磨きに困っているパパやママの救世主になるべく、9月3日まで商品化に向けたクラウドファンディングを実施中です!
「Possi」が気になった人はぜひこちらをチェックしてください!
https://first-flight.sony.com/pj/possi
スゴパパの道は一日にしてならず。
スゴパパ工場 工場長 杉山錠士
http://www.george-sugiyama.com/sugopapa/
Possi開発裏話、前回①はこちら