2019_07_31(水) 23:52

家族の在り方、幸せの形。両親の背中が教えてくれたこと。

記事投稿: オハナスタイル編集部

2019_07_31(水) 23:52

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記事投稿: オハナスタイル編集部

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私は祖父を知らない。

話したこともなければ、見たことすらない。

でも、私はここにいる。私に、糸はつながっている。

その糸をつないだのは、私の両親。

両親が自分たちで箸一膳からそろえていったという、ささやかな家庭は今、賑やかな笑い声があふれている。

★目次★

「家庭モデル」のない二人

私の両親は、ともに父のいない家庭で育った人だ。

私の父・母いずれも若くして父を亡くしている。

物心ついた時から「母が家庭を背負う後ろ姿」を見て育った私の両親には、当時一般的だった「父母がそろっている家庭」のモデルはない。

そんな「女手一つで育った二人」が、ひょんな縁でつながり、家庭をもつこととなった。

今から40年以上前のことだ。

質素ながらも精一杯、「ハレの日」を祝われた二人。

「家庭の中の”男性”とはどうあるべきか?」「家庭の中の”女性”とはどうあるべきか?」

両親から学ぶべき「家庭」のロールモデルを持っていない二人は、その後の結婚生活でお互いの価値観の違いを壮絶にぶつけあいながら、何とか「自分たちの家庭」を築こうともがいた。

子どもができてからは、「父って?」「母って?」という問題についても、彼らは正面からぶつかり、もがいていた。

ただ、その「もがく姿」は本当に「一生懸命」で、表現はいびつだったけれども「家族っていうのは、自分たちが懸命に作るものなのだ」という、何より大事なことを、私たちに教えてくれた。

我が家は常に「手探り」

私の両親はいわゆる「団塊の世代」あたりの人なので、世間的には両親がそろった家庭で育った人が多い世代だ。

また、家庭の形態も「父が外で働き、母は家庭を守る」という家庭が多くあった時代の人だ。

しかし、先述した通り、私の両親はどちらも「女手一つで育った」人たちなので、「両親のいる家庭」を知らない。

これはイコール、両親がいる家庭ってどういうものか、お手本なしに作り上げていかなければならない、ということだった。

だから、我が家の「家庭の、家族の在り方」はいつも手探り

「家族にとって幸せなことって何?」を常にお互い確認し合いながらやってきた。

こう書くと「話し合いをしながら民主的にやってきた」ように伝わるかもしれないけれど、実際には結構壮絶だったり、笑うしかないという状況も多々あった。

ただ、手探りだからこそ、モデルがないからこそ、自由に「我が家独自」の幸せ感を築いていくことができたように、今はそう思う。

幸せのかたち

自営業で商売をする父、医療従事者である母、そして3人の子ども達。

両親は「家事の役割分担」や「育児の協力体制」について、諸々ぶつかることがあった。

ただ、家庭内の男性像についてモデルのない両親なので、結局は立場がフラットになる場合が多く、仕事も家事も育児も、我が家は全てがフラットだった。

母が仕事の時は、父は弟の幼稚園の送迎をしていたし、お弁当も作っていた。

子ども達も自分たちができることは自分たちで担ったし「手伝う」感覚ではなく、家族の一員として動いた

だから、みんなが「平等」な立場で、意見を言い合えた。

時に険悪な雰囲気になることはもちろんあったけど、お互いの「立場」を理由に、意見を抑えつけられることはなかった。

「男のくせに」「女のくせに」「子どもは黙っていなさい」

この言葉は、我が家には登場しなかった。

両親いはく「何もない、箸一膳からそろえた二人」の家庭は、お互いが一個人として意見を言い合える、そんな家庭になっていた。

そしてこの形が、私たち家族にとっての「幸せのかたち」だった。



家庭という「庭」

私が実家を出て20年ほどが経とうとしている。

今は実家に行くのは年に数回、1年に10日も滞在できれば御の字の状況だ。

ぶつかり合いながら、傷つきながら、それでも信じた「何か」を見失わずに両親が築いてきた私の育った家庭は、今ではすっかり丸みを帯びた日向の庭のようになっている。

そしてその庭では、彼らの孫が、笑いながら彼らと話をしている。

祖父の顔すら知らない私。

そんな私の子ども達は、自分たちの祖父のことを大好きな子どもに育っている。もちろん、祖母のことも。

孫と笑う両親には、若かりし頃の緊張感はもうない。

嵐のような日々をくぐり抜け、生き抜き、踏ん張って、彼らが守ってきてくれた「幸せ」に、心から感謝の気持ちがあふれる。

家族のかたちは、家族の幸せは、自分たちで考え、自分たちなりのものを作っていけばいい。

そう教えてくれたあなた達の強さが、私に希望を与え続けてくれている。

でも、もっと、聞きたいことは、山のようにあるから。

どうか、元気でいてください。

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