2019_03_12(火) 07:30

【後編】小島慶子さんインタビュー “許す”と“赦す”の違いとは?

記事投稿: スゴパパ工場

2019_03_12(火) 07:30

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記事投稿: スゴパパ工場

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前回、オーストラリアのパースに移住して見えた「日本とパースで感じた子育て価値観の違い」のお話をしてくださった小島慶子さん。

今回はインタビュー後編、日本の社会に不足していると感じる「“許す”と“赦す”」についての深いお話です。

【インタビュー前編は こちら


男女とも「求められること多すぎる」時代の中で

「男は仕事、女は家庭」という時代から「男は仕事も家庭も、女は家庭も仕事も」と両方求められて、それでいて最終的にもっとも難しい“穏やか”というオプションが求められている。

まるで“仏”や“菩薩”のような境地に感じます。そんな時代の中で小島さんが感じていることとはどんなことなのでしょうか?

本(最新刊「さよなら!ハラスメント」)の中でも書いたんですけど。世の中には二つ“ゆるす”があって、一つは“許諾”の“許”で、もう一つは“赦免”の“赦”

“許す”の方は権限を持っている側が持っていない方に対して、許可を与える、ということですよね。

一方で“赦す”の方は、“束縛から解放する”というもので、自分が自分に与えられるモノでもあると思うんですけど、こっちの“赦す”が日本の社会には足りていないと感じています。

“痛い自分”

“苦しい自分”

“無力な自分”

“いたらない自分”

“傷ついてしまう自分”

“怒ってしまう自分”

“嫉妬してしまう自分”

そういうネガティブな自分に対する赦しが自分自身でも与えられないし、そういうものを赦してはいけない、という呪縛が教育にも制度にも商業的なメッセージの中にもあふれていて、不完全であることとか、弱いことに対してすごく不寛容な気がするんですよね。だからハラスメントも放置される。

本来、政治ってそういう不安に対して大きなメッセージを与える役割があるのだと思います。バラバラな私たちが互いに嫌な思いをせずに共存するためのものですから。制度であり、眼差しなんですよね。

でも“ひどい目に遭っても耐えろ”という世の中では、苦しがる自分がいけないんだと思ってしまう。

“経済力のある男性にしか価値がない”

“子どもを産む女性にしか価値がない”

というひどい言い方は

“わたしにとって価値のあるあなたでないなら、いらない”

ってことです。

ではその「わたし」って誰だ?

親や教師やパートナーや会社や国や、いろんなところから

“そのままのあなたには価値がない”

というメッセージは降ってきます。

もちろん“わたし”が自分自身ということもある。助けを求められないから、声をあげた隣人を叩いてしまう。

弱さを認める事は成長を諦める事とか、不完全さを認める事は甘えだと思い込んでいる自分に気がつくことがまずは大事かもしれません。特に男性は“男らしさ”の呪いにかかっていることがありますから。

あとは、想像力を持つことかな。自分にとってはなんでもないことが誰かにとってはしんどいことかもしれないと想像する習慣をつけることが大事だよ、と息子たちにも言っています。

小島さんの言葉で改めて気づく「“赦す”ことの大切さ」

“マタニティハラスメント”や“パタニティハラスメント”にはじまり、職場での“パワハラ”それこそ夫婦の間にも“モラハラ”があることも。

考えてみれば、家族を取り巻く環境の中には様々なハラスメントが存在することを、小島さんの話を聞いていると改めて認識する事ができました。

そして、その全ての原点にある“赦す”ということの大切さ。これは家族や周りに人たちにもそうですが、何より“自分”に対して意識していかないといけませんね。

スゴパパの道は一日にしてならず。

スゴパパ工場 工場長 杉山錠士
http://www.george-sugiyama.com/sugopapa/

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https://www.shobunsha.co.jp/?p=5062

オハナスタイル公式ライター : スゴパパ工場

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