2018_12_02(日) 15:45

もらった愛は深く心に。チン、今までありがとう

記事投稿: ぶちかぶちか

2018_12_02(日) 15:45

1952

記事投稿: ぶちかぶちか

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我が家にはネコが2匹います。

そのうちの1匹が数日前に天国へ旅立ちました。

いなくなって改めて気付かされたことがたくさんあります。

チンとの出会い

天国に旅立ったネコの名はチンと言います。

今住んでいる家は、夫が独身時代に建てた家です。

なので、出会った時には夫にはすでに持ち家があったので周りからはよく珍しがられました。

チンは私が出会う前から夫と生活を共にしていたので、私からすればこの家の中では先輩みたいなものです(笑)

なので、居るのが当たり前だった存在がいなくなって、今はとてつもない淋しさを感じています。

チンはとてもシャイで怖がりな性格のため、夫以外にはなかなか懐くことはありませんでした。

当初は私もチンに警戒されていて、どうしたら仲良くなれるのかいつも考えていました。

ペットとの距離感

私は夫と出会うまで、ペットを飼うことにあまり関心がありませんでした。

実家にいた時に金魚などは飼ったことはありますが、犬やネコは1度も飼ったことはありません。

なので、ペットと生活を共にすることがどういうものなのかよくわかりませんでした。

事実、夫と結婚しネコたちと同居することになってからもさほど動物への関心は夫ほどなく、当初はなんとなくそこにいる存在にしか感じていませんでした。

夫のネコ愛にドン引きしたことも

一方、夫は小さい頃からずっとネコを飼ってきた家庭だそうで動物との生活には慣れていました。

夫のネコに対する愛情はこちらもビックリするほどで、分かりやすく言うとまるでムツゴロウさんのような可愛がり方をします。

夫は一見するととても物静かで落ち着いたように見えます。

愛するネコたちを前にすると、まるで人が変わったようにネコたちに大きな愛情表現をします。

最初はその豹変する姿に私もどうしたらいいのかわからない時もありましたが、逆にそこまでペットに対して愛情を持てるのは素直にすごいとも感じていました。

チンの夫への強い忠誠心

およそ10年も夫と一緒に生きてきたチンですが、その忠誠心も大したものでした。

よく、ネコは気まぐれでマイペースと言われますがチンは違いました。

夫が指をパチンと鳴らせば、たとえ自分が寝ていようとも夫の元へ駆け寄ってきました。

そして、日中も家の中を歩き回るわけでもなく、夫の部屋の中で窓際で日向ぼっこをしたりベッドの中で静かに夫の帰りを待つのでした。

私から見ても、夫とチンの愛情劇には時々ヤキモチを焼くくらい、深く熱いものがありました。

チンはペットではなく家族

ある時、普段は穏やかな夫に珍しく注意されたことがあります。

ネコたちに食事を与える時間が近づいてきたので夫にこう言いました。

「そろそろチンたちにエサあげる時間だね。」

すると夫が少しムッとした態度で、

「エサじゃなくて、ゴハン」

と言い返してきました。

その時は私もそんなことでなんでムッとされたのかよくわかりませんでした。

今となって考えると、家族同然のネコたちの食事をエサと呼ばれるのが面白くなったんだと思います。

夫にとって、ネコたちはもはやペットという概念ではなく、正式な家族の一員なのです。

改めて、夫のネコたちに対する存在の大きさを再確認した瞬間でもありました。

ネコたちの優しさ

そんな私もこのネコたちに助けられたことがあります。

あえて内容はここでは言いませんが、数年前にとても辛く落ち込むような出来事がありました。

夫に隠すようなことではなかったのですが、あまり心配をかけさせたくなくて1人で悩んでいました。

そんな時に夫のベッドの上で横になっていたら段々と悲しくなってきて、気づいたら涙がポロリ…

すると、傍からネコたちが寄ってきてそうっと私の頬を頭で撫でてきてくれたのです。

もちろん言葉を交わしたわけではないですが、慰めてくれているんだと素直にネコたちの気持ちを感じ取れました。

とても有難かったです。

(おかげさまでその時の悩みも後日無事に解決しました。)

その時から、次第に私も動物から受け取る癒しのようなものを感じられるようになった気がします。


チンとの突然の別れ

1ヶ月ほど前にチンがあまりご飯を食べなくなったのを夫が心配し、すぐに動物病院に連れていきました。

その時点では、肝臓の数値がだいぶ下がっていたのですが注射や薬のおかげで数日には回復したので私達も安心していました。

それがここ1週間で急変したのです。

再び、チンがご飯を食べなくなり病院で診てもらうとどうも肝臓以外にも問題があると。

レントゲンや血液検査などで精密に調べてもらった結果、胆管に胆石が詰まっていることが判明しました。

手術が必要になるのですが、動物によっては手術に耐えられず亡くなるケースもあるとのことで先生との要相談になりました。

しかし、ここで夫の背中を押したのはもし手術をしなかったら100%の確率でチンは遅かれ早かれ死んでしまうと宣告されたことでした。

夫は迷いなく手術を選択しました。

そして、翌日の夜には手術が行われました。

幸い、手術は無事に成功し私達もホッと胸を撫で下ろしました。

またこれで一緒にチンと過ごせる。

夫も私もそう思っていました。

別れは突然に

しかし、事態は急変したのです。

術後しばらく入院させていた動物病院から夫の元へ電話が入りました。

落ち着いてきていたチンの病状が急に悪化したとのこと。

このままでは危ないとまで言われたそうで夫は仕事を中断して急いで病院へ。

私も夫から電話をもらっていたのでその後の様子をまた知らせてもらうまで返事待ちでした。

その後しばらくすると夫からメールが。

「安楽死で逝かせてあげた」

予想もしなかった言葉でした。

何が起きたのかよく分からず、私はしばらく呆然としました。

とりあえず平静を装って子供たちとお風呂に入り、普通に夕食の準備もして夫の帰りを待ちました。

そして、夫が帰宅。

話を聞くと、その後チンの体から悪性腫瘍が見つかったそうです。

肝臓の急激な機能低下に始まり、胆石の詰まり、そして追い打ちをかけるように見つかった悪性腫瘍、肉腫。

先生曰く、ネコの世界でこのような病気はとても珍しいそうです。

事実、検査などでは見つけられなかったり、お腹を切って直接見てもわからないことも多いそうで今回は運が悪かったとしか言えないようです。

よほど珍しいのか、先生から今後の研究や病気のネコたちを助けるためにチンの臓器を提供させてもらいたいとの相談を受けたそうで夫は承諾したそうです。

夫が病院に駆け込んだ時も、チンはこのまま薬でなんとか命は繋げても苦しみながら数日持つかどうか、と言われたそうです。

そんな痛く苦しい思いをさせるくらいなら、辛いけれども早くラクにさせてあげてほしいと夫から言ったそうです。

その後家族みんなでチンを迎えに行きました。

とても眠っているように安らかな顔をしていました。

先生も、

「最後の最後で苦しみもがきながらもご主人に看取ってもらうことができて幸せだったと思います。ありがとうございました。」

と仰って下さいました。

営業時間をとっくに過ぎていたのに病院のスタッフのほぼ全員が最後まで残っていて下さり本当に感謝の言葉しかありませんでした。

子供たちはチンの死をあまり理解していないようで、死んだチンの前でも明るく振舞ってくれていたおかげで私達も逆に救われました。

大切な家族を失ったことへの悲しみの中で気づく、もらった愛情の深さ

ペットとの別れは私はこれで2回目ですが、決して慣れるものではありません。できたら2度とこんな悲しい思いはしたくないと毎回思います。

けれども、それ以上に動物からもらう愛情や安らぎ、癒しや救いがあるのだと思います。

そのことを知ってしまった以上、私達家族はこれからも動物と生活を共にしてゆくのだと思います。

普段と変わらない生活をしていると、今でも夫の帰りを首を長くして待っているチンの姿が見えるような気がします。

チン、私を家族として認めてくれてありがとう。また会おうね。

オハナスタイル公式ライター : ぶちかぶちか

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