2016_09_10(土) 13:32

生きててくれて有難う、80歳の母に送るプレゼント<宮城県在住 50代女性>

記事投稿: オハナスタイル編集部

2016_09_10(土) 13:32

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記事投稿: オハナスタイル編集部

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我々(BOLSTER株式会社)は、皆さんへ親孝行のきっかけと、親孝行を手軽に行うための仕組みを提供しています。今回は、宮城県在住の50代女性から、「生きててくれて有難う、80歳の母に送るプレゼント」が届きましたので是非ご覧ください。

忘れもしない、あの日の事。

2011年3月11日。忘れもしません。

あの東日本大震災の惨事は、今も、心の中に強く焼き付いています。三陸沖を震源とするマグニチュード9という、今まで味わったことのないような激しい揺れが襲いました。強い揺れが何度も何度も繰り返して、目に映る物全てが歪み、崩れ落ち、壊れていきました。

そんな揺れの中、咄嗟に頭を過ったのは、石巻で独り暮らしをしている母のことでした。私の実家は、築40年余りの木造の旧家でしたので、この強い揺れに耐えられているか心配でした。家が崩れて母が怪我をしていないだろうかと不安に駆られたその時、プツンと音がして家中の電気が消えました。


不安と奔走。

やっと揺れが収まっても、母に連絡しようにも、母は携帯電話など持っていないので、どうにも手段がありませんでした。停電でテレビも映らないため、情報が全く掴めませんでした。そうしている間も、繰り返し強い余震が続いていました。

辺りが暗くなりだした頃、息子が自宅から見つけてきたラジオを聴いて、初めて津波があったことを知り、驚きました。不気味な静けさの中で、ラジオから聴こえる「壊滅的」の言葉だけが繰り返し響いていました。内陸に住んでいる私とは違い、すぐ側に海がある母はもしかしたら・・・。

携帯電話で石巻の知人に電話を入れてみても、一向に繋がりません。車を走らせようにもガソリンが手に入りません。相変わらずラジオからは同じことの繰り返しです。眠れない一夜を過ごし、夜が明けてから石巻の情報を少しでも得るため外に出ました。近くの友人の家で、車のテレビを見せてもらい、余りの津波の凄さに一瞬息が詰まって気持ちが悪くなりました。

実家は流されたと悟りました。一刻も早く母の元に行きたかったので、タクシー会社に行きましたが、石巻は水没していて近寄れないと、運転手さんに断られました。母の事は為す術がないまま、私自身も家族を守るため、食料の調達や生活用品を求めて、歩き回りました。

 

一本の電話の着信。

停電や水不足が続く不便な生活を続けて1週間。もう母の事は諦め始めた頃にあった、一本の電話の着信。

恐る恐る出てみると、なんと母の声が聞こえました。嬉しいとかそんな感情は通り越して、感極まって声が出せませんでした。母の「もしもし」という声。私はふり絞るようにしてやっと「はい」と返事をすると、母も声が詰まって何も言えなくなりました。そして2人で泣いたのを覚えています。避難所で知人に携帯電話を借りていたので、ほんの少しの時間でした。近所の人に連れられて避難したこと。今は高台の避難所にいること。そんな事を手短に聞いて電話を切りました。実家のあった一帯は全て津波にのまれ、何もかも無くなってしまいました。家族の思い出が一杯の家も無くなってしまいました。

でも母は生きていてくれました。それだけで十分です。

 

あれから、5年が経過。

母は約4年間、仮設住宅、住み心地の悪い生活を送っていましたが、昨年新しく建設された災害復興住宅に入居しました。真新しいカーテンを付けて、お気に入りのテーブルを置いて、好きな花を飾って、何だか母が楽しそうにしていました。母は着の身着のままで逃げたので、母の物は何1つ残っていません。自分の家が流され、何もかも失った母は、どんなにか辛かったと思います。それでも愚痴ひとつ言わず、それどころか、いつもニコニコと周りを気遣い、仮設住宅の仲間とも過ごして来ました。

震災から5年経過しましたが、やっと落ち着けたように思います。

 

80歳の母に送るプレゼント。

来月、母は80歳の誕生日を迎えます。震災があったこともあり、喜寿のお祝いも簡単に済ませていたので、80歳の傘寿のお祝いは、前々から母が行きたがっていた東京旅行をプレゼントしたいと思っています。テレビで東京が映る度に、「一回行ってみたいわ~」と口癖のように言っていました。80歳まで、一度も東京に行ったことが無いなんて信じられませんよね。母はいつも私達のことを優先にして、自分の事は二の次にしてきたからです。優しい母に精一杯の東京旅行を贈りたいと思います。

ありがとう。お母さん。

 

<宮城県在住 50歳女性 ペンネーム:青空>

 

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