大田区の地域庁舎などでこれから出産を迎える夫婦のために開かれている両親学級で年に10回ほど講師を担当しています。
毎回20組から30組くらいの夫婦が参加する両親学級では、男女で別のワークを行うため「ママ席」と「パパ席」に別れて座ってもらうのですが、冒頭のところで行うグループでの自己紹介でよくこんな光景をみかけます。
パパは自己PRが苦手?
こちらからそれぞれ自己紹介をしてください、と5分程度時間をふるのですが、ママ席の方は概ね5分では終わらないほど盛り上がります。
一方、パパ席は、あっという間に自己紹介を終えると黙って座ったままママ達のおしゃべりが終わるのを待つ、という感じ。
よく言われることですが、男性はビジネスとは違うこういう場において打ち解けるのが得意ではないなと実感します。
考えてみれば、確かに初対面の、しかも普段は接することがない人たちとそれほど話すことはないように感じるところかもしれません。
だからこそ、孤独になりがち。産休や育休中のママ達が話す相手がいないことで孤独になってしまうこともありますが、男性の場合は、もう少し後まで、ひょっとすると子どもが割と大きくなるまで孤独に我が子だけを見ている時間になってしまうことがあると感じます。
そうなると、妻以外に悩みを共有できる相手がいなかったり、妻には言いづらい悩みはそれこそ誰にも言えなかったりすることもあって、より殻にこもってしまうことがあるのではないでしょうか?そういうときこそ、パパ友の存在が必要だと感じます。
なのに、男性はパパ友を作るのが苦手。悩ましいところですが、そういうときこそ、すでにパパ友がいる先輩の出番!積極的に声をかけて巻き込んでいって欲しいのです。
パパ友がいる「スゴパパ達」の出番!
自分からは話しかけられない人たちも、周りの何人かに声をかけられると、少しずつでも入ることが出来るモノ。きっとこれは男性だけでなく、女性も同じだと思いますが。
PTAや学校のパパ会、そしてスゴパパ工場など、これまで多くのパパたちのコミュニティに関わってきましたが、僕がそれをやる一番大きな理由が、パパ仲間を増やすことなんです。
参加している人が多ければ、より入りやすくなります。世間の空気も変わります。するとよりもっと多くのパパにとって入りやすくなります。
楽しめる雰囲気が出来たときに、子どもたちはどうでしょうか?家族全体はどうでしょうか?
そりゃパパだけ別行動になるよりも一緒になって楽しんだ方が家族は楽しいし、そういう家族の中で育った方が、将来家族作りに繋がると感じます。
スゴパパは地道に増やすべし!
子育てという悩みも苦労も尽きない時間を送るにあたって、自分たちが楽しいことはもちろんですが、これが明るい未来に繋がる、これからもそう信じて一人でも多くの笑っているパパを増やしていこうと思います。
スゴパパの道は一日にしてならず。
スゴパパ工場 工場長 杉山錠士